ミシオ・湯浅敬介 二人展
2026年6月12日(金)― 7月4日(土)
open 13:00-19:00
close 日曜/月曜
CANDYBAR Galleryでは初めてとなる、湯浅敬介とミシオの2人展を開催いたします。
湯浅敬介とミシオの2人は共通して自身の身の回りの他者をモチーフとして扱いながら、それぞれ手法は異なるものの、とりわけフォーマリズム周辺/以降の絵画の影響から、扱う対象を不明瞭な状態にしておくとともに、制作のプロセスにおいても完成までを逆算して進めるのではなく、途中でプランを何度も変更しながら、あるいはプランがあること自体を避けるように制作を行っています。
そしてこうした制作方法はこの2人に限った話ではなく、これまでの様々な画家・同時代の作家の作品もそのように制作されていることも、自明のように感じています。そうした経緯から、ではなぜこのような制作の仕方を私たちは選んでいるのだろうか、という疑問からこの展覧会を考えていくことになりました。
これまでフォーマリズム絵画は、作品ひいては芸術をあらゆる他の物事や領分から切り離し、自律と純粋性を確立する物として提示されてきました。つまり、ここでの絵画は他でもない絵画そのものであることを示しているということになります。
湯浅とミシオの作品からは確かにフォーマリズム的といえるような、画面上での仕草を見てとることができます。しかし、先に触れたようにそれぞれに扱うモチーフが設定されています。それはフォーマリズム的な作法が単なる画面構成のためにあるわけではなく、制作のためのプロセス以前の見る・考えるといった地点において作用させることを考慮しているためです。
絵画は光と深く結びつきながら、私たちと関わりを持っています。始めは対象がまるでそこにあるかのように描写するための技術として、近代以降は物質そのものへと転化されたものであるとして。
現在、絵(画)とそれを見るものの間に視覚言語でのコミュニケーションが成り立つ、と仮にまだそう言えるのであれば、私たちの持つ眼差しもまた(それぞれが持つそれぞれの呪いが少しでも軽くなることを願いながら、脅威と混沌、悲劇と喜劇、憂鬱と虚無、幸福と不幸を包む)光となりうるはずです。この展覧会はそれらを踏まえて、社会属性と不可分なものとして存在するそれぞれの主体を、ひいては風景を形作る一つ一つや世界を、他でもないそれそのものであり自由自律であり等価な(もしくは価値という尺度を必要としない)ものとして、もう一度眼差すための手段とビジョンとして行います。(湯浅、ミシオ)
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