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松岡柚歩 個展「目の裏」2024.11.29-12.25

松岡柚歩 個展「目の裏」2024.11.29-12.25

企画展

松岡柚歩 個展

目の裏 Behind the eyes

 

2024年1129日(金)― 1225日(水)

open 13:00-19:00

close 日曜/月曜

 Reception 11/29(金)17:00-19:00 作家が在廊いたします。

 

 CANDYBAR Galleryでは2回目となる松岡柚歩の個展を開催いたします。

松岡柚歩の作品といえば、アクリル絵具で格子柄を描きその上に抽象的な色面を描く「outline」シリーズが代表的な作品ですが、本展覧会では松岡の新たな作品展開となる「目の裏」作品シリーズを発表いたします。

作品タイトルである「目の裏」とはあまり聞き慣れない言葉です。目は、人が見る為に必要な身体の一部分の名称ですが、目の裏とはとても抽象的な言葉に感じます。

松岡の作品は一貫して色彩や線、抽象的な形を描き画面の中で組み合わせた作品を制作しています。本展にて発表する新作シリーズも、今までと同様に色彩豊かな抽象的な画面ですが画面の中央には色面を覆うように、黒や白、シルバーの単色の形が大きく描かれています。それは一見すると色彩豊かな画面の中央に色面が塗り重ねられただけのように見えますが、よく見ると豊かな色彩の痕跡の表情が現れています。色彩の痕跡を表すことにより、見えないはずの色彩の存在を感じるとることができます。見えるもの、見えないもの。それは対局でありながらも常に隣り合う存在なのではないか。そのような問いかけをしているのかのようです。

本展では新作シリーズ7点を発表いたします。豊かな色彩で絵画画面を追求する松岡の、新たな表現をどうぞお楽しみください。

                                            

 

私の部屋はもので溢れていました。

歩きながら拾った貝や石、学校で回ってきた友達からのメモ、ずっと買っていた雑誌の付録、貰っても数回しかつけなかったネックレスなど。

私が懸命にものを詰め込んだはずの場所は、今は綺麗さっぱり整頓されています。

それに対してあまり何も感じなかったのは、しっかり覚えてるからなのか、そもそも愛着がなかったのか、結局どうなのかは分かりません。

消えること、見えないこと、隠すこと。

ものも記憶も、今はそのことに1番興味があります。

今目の前にないことが、全てではないと思っています。

 

松岡柚歩

 

Artist